2020年11月10日にアサシンクリードヴァルハラが発売されました。
発売から20日経ちましたが、未だに炎上中。
炎上のきっかけとなったのが、流血表現の規制。
日本でも、11月26日に規制解除のパッチを配布することが発表されましたが、炎上は全く鎮火せず。
「なぜ、いつまでも炎上し続けるのか?」アサシンクリードヴァルハラの炎上騒動のこれまでの経緯をまとめました。
【アサクリ】ヴァルハラの炎上理由
アサシンクリードヴァルハラの炎上のきっかけとなったのが、流血表現の規制ですが、規制解除パッチを配信をするのは決定してます。
しかし、炎上は全く鎮火せず。
11月26日に、UBIソフトジャパンのツイッターで「流血表現の規制解除パッチを配信する」というアナウンスをツイート。
【11月26日追記】『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲーム内表現に関して URL→https://t.co/SJL0gFCrKf
— UBISOFT_JAPAN (@UBISOFT_JAPAN) November 26, 2020
このツイートまでの流れは、
(購入者)「規制解除パッチ出せ!」⇒(UBI)「規制解除パッチを配信します」
という流れ。
数々の炎上騒動を見てきましたが、パッチ配信決定の時点で、購入者の不満が満たされある程度鎮火するのが普通。
しかし、アサシンクリードヴァルハラの炎上は、規制解除を発表しても全く鎮火せず。
というより、このツイートで逆に火に油を注ぐ結果に。
このツイートには現時点で260件以上のコメントが付いてますが、UBIソフトを擁護するコメントはぼぼありません。
【アサクリ】ヴァルハラ 炎上が収まらない理由
「そんなに血が見たいのか?」
「アサクリの購入者はヤバイ奴ばかりなのか?」
「規制解除すると決まったのに何をネチネチ言ってるのか?」
今回の炎上の流れを知らない方からすれば、「購入者はなぜそこまで怒ってるのか?」と意味不明かもしれません。
しかし、現在までの流れを理解すれば、炎上が鎮火しない理由もわかると思います。
予告なしの流血表現の規制
炎上のきっかけとなったのが流血表現の規制です。
事前のプロモーションで規制内容が発表されましたが、「流血表現が規制される」ということは発表されていませんでした。
動画4:34:30ぐらいから。
発売後に動画を見てみると、「流血表現が規制されていることを隠していた」という印象を受けてる方が多いようで、これが一つ炎上の火種となっています。
アジア版の規制が日本のせいにされる
規制は日本版ではなく、アジア版で規制されていたため、アジア全域で炎上。
流血表現の規制に対してUBIは以下のような声明を発表しました。
皆さまよりお問い合わせを多数頂戴している流血表現の修正に関しまして、ご報告いたします。
『アサシン クリード ヴァルハラ』は、ゲームのレーティングを取得する際、オリジナルのゲームに対して、当初予定していた修正内容では日本で発売することができない可能性が高いことが分かりました。そこで、関係機関との協議の上、日本で発売可能となる表現修正を再度検討した結果、流血表現の削除も修正項目に含まれることとなりました。全世界同日発売を維持するための対応となりましたことをご報告いたします。
「日本で発売するためには流血表現を規制するしかなかった」という内容のコメントなので、日本以外の国のユーザーからしてみれば、「日本のせいだ!」
しかし、日本人からすれば、「血が出るゲームなんていくらでもあるし・・・」「前作は普通に血が出てたし・・・」
今回の流血規制は全く意味不明で、これも一つの火種となってます。
また、流血表現を規制するにあたって、「関係機関との協議の上・・・」とあり、「関係機関ってどこだよ!」とやり玉にあがったのが、日本のCEROです。
CEROが反論
「関係機関との協議の上規制して発売した」「CEROかよ・・・」となってましたが、その後、CEROがコメントを発表。
11月18日、ユービーアイソフト社がUBIBLOGにおいて「『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲーム内表現に関して」という文書を発表されております。本機構では、この件について同社から一切ご連絡も協議のお申し出もいただいておらず無関係ですので、その旨お知らせいたします。
CEROは、「今回のことは自分たちとは一切無関係」と発表し、更に「流血表現あり」で審査を通したことも発表しています。
CEROの反論により嘘がバレる
CEROが声明を出したことにより、UBIソフトはすばやく謝罪のコメントを出し訂正します。
先日公開した流血表現の修正に関しまして調査を進めた結果、弊社内の問題であることが判明いたしました。関係各所及びユーザーの皆様には、心よりお詫びを申し上げます。
流血表現につきましては社内でさらなる調査を至急行っており、詳細が分かり次第お知らせいたしますので、今しばらくお待ちくださいますようよろしくお願い申し上げます。
流血表現の規制は「UBIソフトの自主規制だった」ということをここで発表します。
つまり、「日本の規制に合わせた」「関係機関と協議して決めた」というのは嘘だったということが発覚。
日本人からすれば、「えっ?なんで日本のせいにしたの?」
また、この時点で、日本以外の国で規制解除のパッチ配信をすることを発表します。
「えっ?日本は?」
今回のアサシンクリードヴァルハラの炎上騒動の根幹にあるのが、なぜか日本人だけをないがしろにするUBIソフトの対応。
ないがしろにされているのが、1万円近くするゲームを購入したユーザーです。
1週間放置した後のコメント
CEROから反論された時はすぐに謝罪のコメントを出したのに、このあと1週間、ツイッターもブログも一切更新せずユーザーのクレームを完全放置。
他のアジアの地域はすぐに規制解除パッチの配信を発表したのに、なぜか日本人ユーザーだけが、規制されるのか?規制解除されるのか?というのがハッキリしないまま1週間待たされます。
そして1週間ぶりにブログを更新して以下のようなコメントが追加されました。
日本版の『アサシン クリード ヴァルハラ』で、ゲーム内オプションにて流血表現をオンにできないという問題が生じておりました。
この件につきましてオプションにてオンにすることのできるパッチの準備を現在進めており、12月中旬に配信を予定している事をお知らせいたします。
この度はユーザーの皆様にご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
以前のコメントには以下のような文章がありました。
流血表現につきましては社内でさらなる調査を至急行っており、詳細が分かり次第お知らせいたしますので、今しばらくお待ちくださいますようよろしくお願い申し上げます。
至急調査を行い、1週間後に出されたのが以下のコメント。
ゲーム内オプションにて流血表現をオンにできないという問題が生じておりました。
つまり、血が出ないのは、UBIソフトの自主規制ではなく、「バグでした」という報告。
そして、このツイートに対して260件以上のコメントが付き、1つも擁護コメントが付いてない状況です。
【11月26日追記】『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲーム内表現に関して URL→https://t.co/SJL0gFCrKf
— UBISOFT_JAPAN (@UBISOFT_JAPAN) November 26, 2020
この後、UBIソフトジャパンのツイッターでは何事も無く他のゲームのプロモーションをツイートしていますが、コメントはヴァルハラのクレームしかつかず炎上中。
『イモータルズ フィニクス ライジング』の発売後のコンテンツ発表!#イモータルズフィニクスライジング pic.twitter.com/p4D8i3im07
— UBISOFT_JAPAN (@UBISOFT_JAPAN) November 28, 2020
CEROが新たにコメントを発表
更に11月30日にはCEROが新たにコメントを発表。
ユービーアイソフト株式会社が11月10日に販売を開始した「アサシン クリード ヴァルハラ」について、同社がオフィシャルダウンロードゲームストアにおいて本機構レーティングマーク「Z」(18歳以上のみ対象)を表示して販売したものに、本機構のレーティング審査時に同社から提供された審査資料にはない表現内容が含まれていたことが判明いたしました。それらの表現内容は、CERO倫理規定や審査基準において禁止表現に相当すると考えられます。本機構は当件をユービーアイソフト社に連絡し、それを受けて審査済コンテンツに差し替えられております。
本機構では、ユービーアイソフト社に対して当件が発生した経緯等について詳細の説明を求めております。
簡単にまとめると、審査に通った流血表現を規制をしたのに、なぜか審査に通ってない過激な描写を採用したことで、CEROへの説明を求められているらしい。
規制に関してはヴァルハラに限ったことではないですし、この炎上騒動がどのような流れで収束するのか?
他のゲームの規制にも関係するかもしれないところなので、今後も注目していきたいところです。
関連記事:発売から2年経ちようやくSteam版が発売!>アサシンクリード ヴァルハラ PC版は規制解除!PS、Xbox版はどうなる?