オックスフォード英語辞典が「今年の単語」として毎年単語を選んでいます。
2022年の「今年の単語」として選ばれたのが、「goblin mode(ゴブリン・モード)」
「ゴブリン・モード」という言葉は、日本人には全く聞きなれない言葉ですが、世界中では知られている言葉のようです。
「ゴブリン・モード」って何?使い方は?
ゴブリンモードはなぜ流行したのか?
オックスフォード英語辞典「今年の言葉」ゴブリン・モード
イギリスのオックスフォード大学が出版しているオックスフォード英語辞典。
日本の流行語大賞のように、毎年「今年の単語」が選ばれています。
今年は、初めて一般投票が行われ、選ばれた単語が「goblin mode(ゴブリン・モード)」
【選出】オックスフォード英語辞典、今年の単語は「ゴブリンモード」 英https://t.co/wll2ogKAHD
「社会的規範や期待を拒絶する形で、はばかることなく自堕落で怠慢でだらしなく、あるいは欲望のままに振る舞う行為」で、新型コロナ対策の規制緩和により外出が増え、人気が高まったという。 pic.twitter.com/0fnxDkOn0I
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 6, 2022
今年の言葉 過去の単語
過去に選ばれた「今年の単語」が、
2021年 「vax(ワクチン、ワクチンを接種する)」
2020年 該当なし
2019年 「climate emergency(気候非常事態)」
2018年 「toxic(有害な)」
2017年 「youthquake(青春)」
2016年 「post-truth(ポスト真実)」
2015年 うれし泣きの表情(絵文字)
ゴブリン・モード以外の候補になった単語
2022年の「今年の単語」は初めて一般投票を実施。
候補となったのが3つの単語。
①「goblin mode(ゴブリンモード)」
②「metaverse(メタバース)」
③「#IStandWith(連帯表明のハッシュタグ)」
投票結果は、ゴブリン・モードが31万8956票を獲得して1位。
投票数は、全体の93%を占めているということで圧倒的差をつけて「ゴブリン・モード」が「今年の単語」として選ばれました。
「ゴブリン・モード」って何?
そもそも「ゴブリン・モード」って何なのか?
日本では全く聞いたことが無いですが、31万票以上集めたことから世界的にはよく使われている言葉のようです。
「ゴブリン・モード」がネットで使われ出したのが、2009年ぐらいですが、今年に入って、SNSで拡散されて広まりました。
この用語は2009年に使われ始め、今年に入ってSNSで広まった。発端は、ラップ歌手のカニエ・ウェストさんと交際相手だったジュリア・フォックスさんが「ゴブリンモードに入った」ことで破局したとする偽ニュースだった。
引用 CNN.co.jp
フェイクニュースによって、「ゴブリン・モード」という言葉が拡散されたそうですが、2人が破局したのは事実。
カニエ・ウェスト、ジュリア・フォックスと破局 声明を発表https://t.co/3wqBLyBceP pic.twitter.com/gmKprrj2WW
— ELLE Japan (@ellejapan) February 15, 2022
アメリカの人気ラッパーのカニエ・ウェストさんと、女優のジュリア・フォックスさんが出会ったのが2021年の大晦日。
その後、今年1月に行われたパリのファッションショーでカップルでレッドカーペットデビューを果たしましたが、交際は約6週間で破局しています。
「ゴブリン・モード」の使い方は?
「ゴブリン・モード」とはどういう状態を指すのか?
「社会的規範や期待を拒絶する形で、はばかることなく自堕落で怠慢でだらしなく、あるいは欲望のままに振る舞う行為」
引用 CNN.co.jp
好きな時間に起きて、好きなことだけやって、掃除や片付けもせず、ダラダラと部屋で過ごしているような、だらしなく生活する状況を「ゴブリン・モード」というようです。
休みの日にダラダラと過ごすのは誰でも一度は経験したことがあると思いますが、それを「ゴブリン」に例えるのは、日本人の発想だとなかなか思いつきません。
「ゴブリン・モード」の使い方としては、「私は今ゴブリン・モードだ」「ゴブリン・モードに入る」などと使われるそうなので、休日や、何もやる気が起こらない時などに使うのが適切な使い方のようです。
ゴブリンってダラダラしてる?
そもそも、ゴブリンというのは、だらしない生活をする生き物なのか?
日本でも、ゴブリンは、アニメやゲームで定番の雑魚敵として登場しますが、ダラダラしているというイメージはあまりありません。
アニメ「ゴブリンスレイヤー」のゴブリンは、統率が取れてますし、ダラダラというイメージは全くありません。
ヨーロッパではゴブリンは妖精
日本だとゴブリンは、モンスターというイメージですが、ヨーロッパでは妖精として言い伝えらえれています。
特徴は、醜く、いたずら好きで、洞窟や教会の墓地、古い木の根元に住んでると言われています。
日本のゲームやアニメのイメージだと、集団で行動する小さくて知能が低いモンスターで描かれることが多いです。
ゴブリンが「ダラダラしている」というのは、海外独特のイメージなのかもしれません。
ゴブリンモードって何?使い方は?ゴブリンモードが流行した理由とは?【まとめ】
ダラダラ、だらしなく生活している状況が「ゴブリンモード」
「ゴブリンモード」は2009年ぐらいから使われていましたが、アメリカのラッパー、カニエ・ウェストさんと女優のジュリア・フォックスさんの破局記事で「ゴブリンモード」というワードが使われて、そこからバズっています。
休日や、疲れて何もしたくない時などに、「私は今ゴブリン・モードだ」「今からゴブリン・モードに入る」などと使われるそうです。
ゴブリンのイメージが海外とは違うような感じなので、日本でいきなり使うと「?」となりそうですが、広まると結構使えそうなワードです。