オキュラスクエスト2 Air Linkの遅延を改善する方法

オキュラスクエスト2 Air Linkの遅延を改善する方法

オキュラスクエスト2がバージョン28へアップデートされました。

バージョン28から、テスト機能で無線でPCと繋ぐことが出来るAir Link(エアーリンク)が追加されています。

実際にAir Linkを使ってみたのですが、遅延がひどすぎて使い物になりませんでした。

遅延は、OculusDebugTool(オキュラスデバックツール)の設定をいじっていたことが原因。

その後、OculusDebugToolの設定を見直すことで、遅延は改善したのでその方法を紹介します。

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Air Linkで遅延が発生する理由

Air Linkの遅延が発生する原因で、Air Linkを使用する条件を満たしていないということがあるので、自分の環境が条件を満たしているか?を確認してから使用してください。

Air Linkが使用できる条件

・PCがOculus Linkを使用出来るスペックを満たしている
・PCとルーターを有線で接続している
・ルーターとオキュラスクエストの距離は半径6m以内
・Wi-Fiの規格が5Ghzのルーターを使用している

これらの条件を満たしているにも関わらず遅延が発生するようなら、OculusDebugToolの設定に問題がある可能性があります

OculusDebugToolで遅延の原因となっていた設定

OculusDebugToolで遅延の原因となっていたのが、Encode Bitrateという項目。

Encode Bitrateを「500」に変更していたのですが、デフォルトの「0」に戻すと遅延は起こらなくなりました。

OculusDebugToolとは?

これまではPCとオキュラスクエスト2を繋ぐ方法として、PCとクエスト2を有線ケーブルで繋ぐOculus Linkがありました。

Oculus Linkを使うと、オキュラスクエスト2をPCVRとして使えるので、「画質が向上する」と思われますが、実際はクエスト単体の画質より劣ります

その原因は、幅広いPC環境で使用出来るようにOculus Linkの初期設定が、あらかじめ低めに設定されているからです。

なので、Oculus Linkの設定を自分のPC環境にあった設定に変更することで、Oculus Linkの画質向上が見込めます。

その設定を変更することが出来るのがOculusDebugToolです。

なので、もし、「OculusDebugToolをいじったことが無いのに遅延が発生する」というのであれば、OculusDebugToolが原因の可能性は低く、PCのスペックが満たしていないなど、遅延の原因は他にあると考えられます。

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Oculus Linkの画質を向上させる方法

OculusDebugToolの設定を変更することで、Oculus Linkの画質を向上させることが出来ます。

OculusDebugToolがある場所

C/Program Files/Oculus/Support/oculus-dlagnosticsと進んでいくと、OculusDebugTool.exeというのがあります。

OculusDebugToolの場所

OculusDebugToolは、右クリックして、「管理者として実行」で起動します

OculusDebugToolの設定を変更する

OculusDebugToolで変更する項目は3つ。

①Pixel Per Display Pixel Override

②Distortion Curvature

③Encode Resolution Width

OculusDebugToolの設定の変更

①のPixel Per Display Pixel Overrideは、毎回リセットされるらしいので、個人的には変更してません。

変更する数値はグラボのスペックで違います。

NVidia RTX 2070+ or comparable GPUs – Curvature “Low”, Encode Resolution “2912”, Pixel Density “1.2”

NVidia GTX 1070+ or comparable GPUs – Curvature “High”, Encode Resolution “2352”, Pixel Density “1.1”

NVidia GTX 970+ or comparable GPUs – Curvature “Default”, Encode Resolution “2016”, Pixel Density “1.0”

Oculus Link Resolution with v12(英文サイト)

具体的な数値を紹介しているグラフィックボードは3つだけ(RTX 2070、GTX 1070、GTX 970)なので、スペックが近いグラボの設定で良いです。

Encode Bitrateの値を変更した理由

OculusDebugToolの設定を変更するにあたって参考にしたのが、なでしこ大和さんの動画です。

なでしこ大和さんの動画では、3か所を変更すると話していますが、Encode Bitrateも「500」に変更してます

Encode Bitrateの数値

Encode Bitrateが初期値の「0」では、動きのある映像や複雑な映像ではノイズが発生するそうです。

なので、Encode Bitrateも、なでしこ大和さんと同じく「500」に変更してたのですが、Air Linkの遅延は、この設定を変更したのが原因でした。

Air Linkの画質は良いのか?

Encode Bitrateの数値を「0」にして、Air Linkを試してみましたが、結局、元の「500」に戻しました。

Encode Bitrateの数値

理由は、無線のAir Linkより、有線のOculus Linkの方が画質が良かったからです。

画質は、自分のPC環境によって違うと思うので、Air Link、バーチャルデスクトップ、Oculus Link、どれが良いとも言い切れません。

Air Linkの接続の仕方

Air Linkの接続の仕方は、N村のVRさんの動画を参考に設定しました。

N村のVRさんの動画では、バーチャルデスクトップとAir Linkの比較をしてます。

バーチャルデスクトップと比較して、Air Linkのほうが若干の遅延がありますが、画質はAir Linkのほうが良いようです。

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