「業」で、初めてひぐらしを見た方は「雛見沢大災害」については知らないと思います。
逆に、旧ひぐらしのなく頃にを見たことがあるなら、「なぜ雛見沢大災害が起こらないか?」と疑問を感じるかもしれません。
雛見沢大災害とは何なのか?そして、「業」では、なぜ雛見沢大災害が起こらないのか?を解説します。
雛見沢大災害とは?
昭和58年6月21日深夜、雛見沢村の鬼が淵沼から火山性の有毒ガスが発生。
その結果、雛見沢村の住人2,000人が全滅します。
この自然災害のことを雛見沢大災害と呼んでいます。
雛見沢大災害の真実
一般的には、自然発生した有毒ガスにより雛見沢村の住民が全滅したと言われていますが、真相は違います。
実際は、「東京」と呼ばれる秘密結社による、雛見沢村住民の大虐殺。
旧ひぐらしのなく頃にでは、3つのイベントが必ず順番通りに起こります。
①富竹と鷹野三四が死亡
②古手梨花が死亡
③雛見沢大災害
雛見沢大災害の引き金となるのが、古手梨花の死。
梨花が死亡することで、48時間以内に雛見沢村の住民全員が雛見沢症候群を発症。
被害を最小限に食い止めるために終末作戦が実行されます。
終末作戦とは、「緊急マニュアル第34号」に基づいて実行される滅菌作戦で、「滅菌」という名目で雛見沢村の住人2000人が虐殺されます。
雛見沢大災害、雛見沢症候群については別の記事で紹介しています。
雛見沢大災害の引き金
雛見沢大災害の引き金となるのが、女王感染者である古手梨花の死。
梨花は、「業」でも何度も死亡しますが、梨花が死亡したあと雛見沢村がどうなったのか?というのは「業」では描かれていません。
なので実際は、雛見沢大災害が起こったかどうかは謎です。
梨花が死亡すると雛見沢村の住民全員が雛見沢症候群が発症するというのは、あくまでも鷹野三四や祖父の鷹野一二三による仮説。
「梨花の死」というのは鷹野三四にとって仮説を実証するために必要なことで、仮説を実証し、祖父鷹野一二三の研究を世に認めてもらうことが鷹野三四が雛見沢大災害を引き起こす根本的な目的です。
雛見沢大災害が起こらない理由
鷹野一二三の仮説通り、女王感染者(梨花)が死亡した後、48時間以内に雛見沢村の住民全員が雛見沢症候群を発症するかどうかは分かりません。
しかし、「業」では、鷹野三四主導による終末作戦は行われません。
理由は、「業」の第1話から鷹野三四が改心してるからです。
鷹野三四が改心した理由
沙都子のループの副作用である「記憶の累積」により、鷹野三四は別の世界の記憶のかけらを見ます。
そして、今まで見ることのなかった祖父のアルバムを開き、アルバムに挟まっていた祖父からの手紙を読んだことで改心します。
普通に「業」を最後まで見てれば鷹野三四が改心したことは分かるのですが、鷹野三四が改心するのは最終回の第24話。
最終回の第24話で改心した鷹野三四が、なぜ「業」の第1話から改心しているのか?というと、「業」のストーリーはこのような時系列だからです。
第18話がスタートで、第17話がゴール。
なので、最終話で改心した鷹野三四が第1話でも改心しているというからくり。
「業」では、鷹野も、一緒にいたカメラマンの富竹も「失踪」という扱いでしたが、別視点で描かれる「卒」では、鷹野が富竹に終末作戦の計画を打ち明け、一緒に軽トラを奪って逃走します。
一度沙都子のループの影響を受けたものは、その後のループでも必ず影響を受けます。
そのため「業」では、鷹野三四が梨花の死に関わることが無くなり、その後行われる予定だった終末作戦も行われることはありません。